大阪ガスの先輩 近本光司の練習姿に「衝撃」

 三井はいわゆる野球界の王道を歩んできた。高校野球界の名門・大阪桐蔭高から立教大へ。2年春には東京六大学リーグでホームラン王に輝いた。大学時代は、のちにプロで活躍する投手を打ち崩している。楽天の早川(早大)、DeNAの伊勢、入江(ともに明大)、ロッテの鈴木、楽天の高田(ともに法大)ら、錚々たる面々からホームランを放った。

 ドラフトが解禁された2022年、翌23年もプロの扉が開かれることはなかった。そんな時、打撃のヒントとなる出会いに恵まれた。大阪ガスOBで、38年ぶり日本一に輝いた阪神タイガース不動の1番打者、近本光司の打撃練習を目の当たりにした時だ。

「衝撃を受けました。小さい体でこれだけ飛ばすんだ、と。体の使い方であったり、トップの位置からボールをとらえるまでの速さ。こういう選手がプロの1軍で活躍するんだと思いました」

近本に加えてもう一人、虎のレジェンドの助言も大きかった。