一家は、地方の保育園に子どもを通わせながら家族でその地域の暮らしを体験する「保育園留学」のため、去年の夏初めて大森町を訪れました。
そこですっかり町に魅了され、再びこの地にやってきたのです。

一見、普通の家族に見えますが…

夫・学さん
「僕は名字は生まれてからずっと大里で」
妻・ゆか子さん
「私は小田、ということで。子ども2人も小田姓です。」
夫・学さん
「名字が違うってことは、戸籍も別で。いわゆる『事実婚』という状態になっています」

なぜ「事実婚」に?女性側に偏る負担も…

「事実婚」。
夫婦として共同生活を送っているものの、婚姻届を提出しておらず、同じ戸籍に入っていない状態のことを指します。

元々は入籍するつもりだった学さんとゆか子さんですが、お互いに離婚経験がありました。
しばらく入籍せず様子をみているうちに、「法律上の婚姻手続きをしなくても支障がないのでは」と感じ始め、結果として「事実婚」に至ったといいます。

妻・小田ゆか子さん
「私、1回離婚しているんですけど、とにかくその手続きがすごく嫌だったんです」