裏金事件を受けて自民党本部に招かれた7人の専門家。弁護士や学者などのほかに、25歳の若者やクラウドファンディング事業者も…政治刷新本部で訴えたこととは。

専門家に“若い世代”“クラファン”なぜ?

PoliPoli 伊藤和真代表取締役(25)
「最年少25歳ということで、若者世代がどう捉えているかコメントを差し上げた」

自民党の政治刷新本部に有識者として出席した伊藤和真さん。「PoliPoli(ポリポリ)」という政策プラットフォームを運営しています。4年前のインタビューでは…

PoliPoli 伊藤代表取締役(2020年)
「19歳のときに初めて衆議院選挙があって、そのときになんで政治って分かりにくいんだろう、アナログなんだろうって。PoliPoliをそのとき趣味で立ち上げた」

岸田総理
「国会議員とはまた違った視点や見識をお持ちの皆様方、ご意見を承らせていただこうと」

若者代表として意見を述べたという伊藤さん。自民党の派閥をめぐる裏金事件について、若い世代はどう感じているのでしょうか。

PoliPoli 伊藤代表取締役
怒りというよりもむしろ分からない、諦めているという感覚の方が近い。政治と国民の距離だったり信頼関係をここで回復してほしい」

自民党が17日に呼んだ有識者は伊藤さん含め7人。元検事の弁護士や学者、税理士のほかに意外な分野からも…

READYFOR 米良はるかCEO
「クラウドファンディング事業をやっているので、多様な視点をお話しできるのではと思っていただけたのかな」

クラウドファンディング事業を行う「READYFOR」。9億円以上の資金を集めた国立科学博物館のクラウドファンディングにも活用されましたが、どのような意見を求められたのでしょうか。

READYFOR 米良CEO
「クラウドファンディングをはじめとして、デジタルで資金を集めていくことは非常に透明性に長けた手法だと思う。誰がお金を流したのか誰が受け取ったのか、全体が不透明であることが(政治)不信につながっていると思うので、デジタルをいかに導入していくかがひとつのカギになると話した」

身内から派閥解消論も出ている自民党。関係者によりますと、岸田総理は派閥から人事権と集金機能を切り離す意向を固めたということです。具体的には派閥のパーティーの禁止や内閣や党役員人事での派閥推薦禁止などが検討されています。