(夏目みな美アナウンサー)
今回は、この方にお話を伺います。
名古屋大学医学部附属病院の救急科長、山本尚範医師です。
山本さんが医師を目指したきっかけというのが、阪神・淡路大震災だったんですね。

(山本尚範医師)
はい私が高校1年生の時にこの地震がありまして、非常に強い衝撃を受けて、もう居ても立ってもいられないということで、神戸に伺ってボランティアをさせていただきました。

(夏目)
当時は高校1年生だったということですが、本当にすぐ行動に移されてるんですね。

(山本)
周りの先生方とか友人たちと一緒に「これは何かしなければいけないだろう」ということで、震災で募金を募って皆さんに協力をいただいて震災遺児、親を失った子供たちに配るということ。ボランティア活動を300人ぐらいの組織をつくって、みんなで応援に行ったということです。

(夏目)
その後、医師となって今回の能登半島地震ではDMATとして被災地にも行かれています。具体的には、どんな活動をされたんでしょうか?

(山本)
今回は特に高齢者施設を訪ねまして、そこにはインフラがない、人もいない、水もない、お湯もないという状況で暖房もない中で、高齢者の人たちを必死で支えている人たち。その人たちを助け出さなきゃいけないということで、被災地から高齢者を愛知県の県営名古屋空港に搬送するというプロジェクトに関わりました。