災害の教訓を後世に伝えようと下関市で大雨災害を想定した防災図上訓練が、長門市と美祢市の合同で行われました。

下関市では、警察や自衛隊など15の機関からおよそ180人が参加しました。訓練は、大雨で土砂災害が発生するなどしたため、市内全域の土砂災害警戒区域に避難指示を出した想定です。対策本部には市の職員や市民から寄せられる被害情報が次々と報告されます。

前田晋太郎下関市長
「ここはもう通行止めになっているんでしたね」

本部総括部長
「もうここの部分は今の段階であのペケがついているところは、通行止めになっております」

地図を広げて現場の位置や状況を共有します。停電や事故発生といった事案ごとに、関係する機関で話し合いました。長門市と美祢市とは、オンラインで連絡を取ります。スムーズに進まない場合は、電話に切り替えるなど、迅速に対応できるよう確認しました。

前田下関市長
「能登半島地震や昨年の下関の水害もふまえて、これまでにない緊張感のある内容にしなくてはいけないという風に思っていたが、非常に充実したものになったと思っている」

下関市では阪神淡路大震災の日にあわせて毎年訓練を行っていて、今後も災害を想定した関係機関の連携を強化したいとしています。