第170回芥川賞と直木賞の選考会が17日午後4時から東京都内で行われ、芥川賞の候補となっていた盛岡市出身・小砂川チトさんの「猿の戴冠式」は受賞を逃しました。
小砂川チトさんの小説「猿の戴冠式」は芥川賞の候補5作品にノミネートされていましたが、九段理江さんの「東京都同情塔」が受賞しました。

小砂川さんは1990年盛岡市生まれ。中学校まで盛岡で過ごし、高校進学に伴って上京しました。前作の「家庭用安心坑夫」も芥川賞候補となり今回が2回目のノミネートでした。
「猿の戴冠式」は、ある事件以降、引きこもっていた競歩選手の女性が、かつて研究施設で人間の言葉を学習させられた類人猿の「ボノボ」と思考や感情をシンクロさせていく話です。