約40分ほどの間に出発作業!
航空機の到着を待つ6人のスタッフ。

午後0時12分。羽田空港からの日本航空「ボーイング767機」が熊本空港に着陸しました。
羽田への出発は午後0時50分。駐機時間は約40分です。
この40分間で、出発に必要な作業を終わらせなければなりません。
まずは、航空機を駐機スポットまで誘導します。

するとすぐに…機体に何かが繋がれていきます。

これは「電源車」と呼ばれるもの。駐機中の航空機の機内照明や空調などの電力を地上で供給しています。

米村主任「チームで動きますので、的確な作業指示や作業計画をみんなに伝えるという“コミュニケーション力”が必要ですし、瞬発的な判断力も必要となってきます」

熊本空港での駐機時間の平均は30分から45分ほど。“チームワーク”が求められます。
その頃、機内にも続々とスタッフが入り清掃が始まりました。

無駄のない手つきで片付けられ、あっという間に清掃完了。かかった時間は10分でした。
一方、貨物や手荷物の取り出しや積み込みもどんどん進んでいきます。
ちなみに、預けられたペットは貨物とは別の空調が効いたエリアに載せられるということです。

航空機をバックさせる“特殊な車両”
午後0時50分。見事なチームワークで定刻に出発の準備が整いました。

いよいよ羽田空港に向けて出発。
航空機は自力で後ろに進めないため、特殊車両を使って滑走路まで押し出しますがこの車、中を見ると、ハンドルが前後両方に!?

米村主任「引っ張って行くときにこのままバッグで行くと大変じゃないですか。だからそっちに切り替えて前身になるように作ってあります」
車を前後に効率よく動かすための工夫が隠されていました。

日本航空や一部の国際線のグランドハンドリングを担う「西鉄エアサービス」では、増え続ける熊本空港の新規就航や増便の要望を十分に受け入れられるよう、社員の給与の引き上げや採用条件の緩和などに取り組んでいるといいます。
拡大する観光需要の受け皿整備に早急な対応が迫られています。
