地震のトラウマで一時自宅に引きこもりるように…その後消防団へ

自宅にあった物は火事でほとんどが焼け、見つかったのはこの4枚の写真だけです。もし、再び地震が起きたら…そんなトラウマから柴田さんは一時自宅に引きこもるようになってしまいます。しかし、地域の人やボランティアが声をかけ続けてくれたことで前を向けるようになりました。18歳の時、『次は自分が地域の人の力になりたい』と消防団に入団しました。
(柴田大輔さん)「火事の匂いがするとやっぱり震災の時のにおいと一緒なので恐怖にはなるんですけど、ただ自分もそこで助かった命が自分自身もあるので。色々な方に助けてもらった。『次は自分がやる番やな』っていう思いがあったから」
消防団は普段、仕事をしながらボランティアとして防災パトロールなどを行い、災害時は消火や救助活動を行う団体です。阪神・淡路大震災でも道路が分断され、消防隊が駆け付けられない中、活躍しました。震災当時から消防団員を続ける高橋利明さんもそのひとりです。
(震災当時も長田消防団に所属していた高橋利明さん)「近所はだいたい分かりますから、私がおったはずやって思ったらそこを追いかけて。みんなに声をかけて。でも、避難しているかも分かりませんので、近所の人に聞いてっていう形ですね」