台湾総統選で勝利した与党・民進党の頼清徳氏は、さっそく日本やアメリカの要人と相次いで面会しています。こうした中、台湾と断交する動きも出ています。
記者
「頼清徳候補が勝利宣言を行い、今、支持者の前に姿を見せました」
三つ巴の選挙戦を制した頼清徳候補。現在の蔡英文政権同様、中国と距離を置き、圧力には抵抗する方針です。
その頼氏が、選挙翌日のきのう面会したのは、「日華議員懇談会」に所属する日本の国会議員らでした。
次期総統 民進党・頼清徳氏
「皆さんが来られたことは、台湾と日本の深い友情を浮き彫りにします」
台湾は安全保障の面で日本との関係を重視していますが、中国による禁輸措置で行き場を失った農産物を日本が受け入れたことで、経済面でも関係を深めています。
こうした中、アメリカの超党派の議員団もきのう夜、台湾入り。きょう頼氏と協議を行っています。
一方で、当選早々、台湾との関係を見直す国も…。台湾外交部は、南太平洋のナウル共和国が、台湾との外交関係を断絶すると通告してきたと発表。ナウルは中国と国交を樹立するといいます。
台湾外交部 報道官
「中国はナウルの要人に積極的に接触し、経済援助を利用してナウルの外交を転換させていた」
台湾が外交関係を有する国は、これで12か国に減少しました。中国外務省の報道官は、さきほどの記者会見で「ナウル政府の決定を称賛し、歓迎する」と表明。また、アメリカの議員団の台湾訪問に対して、「アメリカがいかなる形や口実で台湾に干渉することにも断固反対だ」と反発しました。
北京市民は…
北京市民
「彼(頼氏)は私たちにとって望ましいリーダーではありません。民進党でしょ?私たちは国民党から選ばれてほしかった。(Q.今後、台湾との関係はどうなると思いますか?)戦争になるかもね」
ただ、多くの人は「平和的な統一」の実現を期待しているようです。
北京市民
「平和統一は可能だと思います」
「国の統一政策に従ったほうがいいですが、台湾が戦争によって戻ってくることは望みません」
頼氏が今後、中国とどのように向き合っていくのか注目されます。
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