宮城県南三陸町で小正月の伝統行事「寄木(よりき)ささよ」が行われ、子どもたちのうたい込みで大漁や海の安全を祈りました。

15日はまず、子どもたちが能登半島の方向に向かって黙とうしました。

「寄木ささよ」は南三陸町歌津の寄木地区に伝わる小正月の伝統行事です。新たに加わった小学1年生から中学2年生までの男の子5人が、法被に鉢巻姿で大漁旗を担いだ年長を先頭に地区の家々を訪れ、伝統の唄を披露して回りました。

漁師:
「例年のことだから大漁になるようにお願いします。小正月という感じがします」

歌津中学校2年 畠山佳士さん:
「(去年は)結構きびしい年だったと思んですけど、今年もこの“ささよ”という伝統行事を続けて大漁を願っていきたい」

江戸時代から続く寄木ささよは、震災の翌年には家々を回れませんでしたが、今も浜の伝統は引き継がれています。