メジャーリーグ、カージナルスに所属するラーズ・ヌートバー(26)が15日(日本時間)、本拠地ブッシュ・スタジアムで3日間行われている、球団のファンフェスタに出席した。サイン会も行われ、ファンが持参したグッズやTシャツなどにサイン。ペッパーミルを持ってきたファンもいて記念撮影にも応じるなど、交流を楽しんだ。
イベントには子どもが参加した会見も。7歳の女の子からの「どうやったらあんなに沢山のインスタグラムのフォロワーを得ることができたのですか?」という質問には、「大谷翔平選手のチームメートになって日本に行ってプレーした。一晩寝て起きたらフォロワーが100万人になっていたんだ。これがフォロワーを増やす秘訣です」と笑顔で答えた。ヌートバーのフォロワーは2023年3月のWBC時点の約6万人から、現在103万人に“爆増”。大谷が与える影響力の大きさを冗談を交えて語った。
オフには日本を訪れ、京都などを観光したという。「長年会っていなかった祖父母、18年間会っていなかった従兄弟たちと会えたことがとてもうれしかった。彼らと時間を過ごせたこと、祖父母が私に対して誇りを持ってくれたことはうれしかった」と、日本での思い出を語った。
ドジャースに入団した山本由伸についても質問が飛び、「私が望んだチームと契約しませんでした・・・。カージナルスのチームカラーの赤は山本選手に似合ったと思います」と話したヌートバー。チームメイトになることはなかったが、移籍先が決定前の山本とアメリカで一緒に過ごす様子をインスタグラムに投稿するなど親交が続く友人に「彼の成功を祈ります」とエールを送った。
3月29日(日本時間)に開幕を迎えるカージナルスの初戦の相手は山本と大谷の所属するドジャースだ。WBCではチームメートだった2人と、今度は敵として戦うヌートバー。「開幕戦は笑顔ばかりではないことは確かです。彼らを打ち負かします」と、闘志を燃やした。
■ラーズ・ヌートバー選手
1997年9月8日、アメリカ・カリフォルニア州出身。右投左打。アメリカ人の父と日本人の母を持ち、榎田 達治(えのきだ たつじ)の日本名を持つ。日本での愛称は「たっちゃん」。2023年1月にWBC日本代表に選出され、3月の大会では全試合に「1番・センター」として出場。14年ぶりの世界一奪還に大きく貢献した。