大学入試センターはきょう午後、大学入学共通テストで2人の受験生について試験開始時刻の繰り下げが発生したと発表しました。受験生からの問い合わせに対して連絡員の対応が間違っていたため、2人の受験生について試験開始時刻が繰り下げられたということです。

大学入試センターによりますと、受験生のうちの1人は、2時間11分の繰り下げ措置が取られ、午前11時41分から別室で受験しています。

この受験生は、東京・渋谷区の国学院大学の会場で午前9時半から始まる試験について、開始時間前に会場に到着したうえで、「2科目受験の予定を1科目に変更したい」と会場で連絡員に聞いたところ、待機するように指示を受け待機していたということです。

しかし、受験生が希望する地理歴史・公民2科目受験から1科目受験への変更は認められておらず、受験生が再度入室についての質問をした際も誤った対応をとったことで、発覚が遅れたということです。

受験生のうちもう1人は、1時間12分の繰り下げ措置が取られ、午前10時42分から別室で受験しています。

この受験生は、奈良女子大学の会場で午前9時半から始まる試験について、15分遅刻して会場に到着し、連絡員に対して、「2科目受験の予定を1科目に変更したい」と申し出たところ、連絡員がそれに同意したということです。

連絡員が、地理歴史・公民2科目受験から1科目受験への変更は認められていないことに気づき、対応をとった結果、1時間12分の繰り下げ措置が取られたということです。

受験者が試験開始時刻に遅刻した場合、開始から20分以内であれば通常の試験会場への入室を認め、そのまま受験することが可能となっています。