あす、投開票を控えた台湾総統選挙。中国との関係が大きな争点で国際社会が注目していますが、海外に住む台湾の人たちが投票のために続々、帰省しています。
記者
「集まった支持者が総立ちです。頼清徳候補の登場です」
きのう、台湾総統府前で行われた、与党・民進党、頼清徳候補の大規模集会。台湾メディアによると、支持者20万人が集まりました。今の蔡英文政権の路線を継承し、中国とは距離を置く方針で、これまでの主要な世論調査ではリードが伝えられています。
一方、中国に融和的な最大野党・国民党の侯友宜候補は民進党によって中国との緊張が生じ、「戦争が近づいている」と繰り返し批判。中国と経済面で交流を深める方針です。
また、就職難などを背景に、足下の生活の改善を求める若者層の支持は、第3勢力・柯文哲候補に集中しています。
台湾は在外投票や期日前投票の制度がないため、投票をあすに控え、空港には海外から戻ってきた人たちの姿が。
日本から帰省
「投票のために帰ってきました、友達もたくさん帰ってきます」
上海から帰省
「選挙のため、上海から帰ってきました。(Q.注目は)両岸(中台)の平和です」
都内で営業マンとして働く李さんも投票のため帰省します。気になるのは、やはり中国との関係。
台湾に帰省 李さん
「将来、中国の影響力が台湾に及んだら、台湾人の今の生活が守られるかどうか心配です」
また、来日6年目の黄さんは…
台湾に帰省 黄揚竣さん
「先輩たちが頑張って得た“民主”を守るため、台湾に戻って投票します」
その総統選ですが、実は“ジンクス”のようなものがあります。「投票日の前日」に総統府の前で集会を行った候補は2008年以降、4回連続で当選しているのです。きのう、与党・民進党の集会の後には…
記者
「今、ステージの解体が行われています。一方で、こちらのトラックは、あすの民衆党のイベントのために今、設営作業に入っているということです」
投票日前日、この場をおさえたのは第3勢力の民衆党。与党候補のリードが伝えられるなか、台風の目になるのでしょうか。
台湾総統選の投票は、日本時間のあす午前9時に始まり、当日の夜にも大勢が判明する見通しです。
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