空気が乾燥し、火災の危険性が増す今の時期。
これから春のお彼岸の時期など線香をあげるシーンも増えますが、「ロウソク」の火による火災について、注意を呼びかける実験があります。

消えかけのロウソクの“火が飛ぶ” 原因は?

提供:枚方寝屋川消防本部

枚方寝屋川消防組合による実験映像があります。

ロウソク立ての上で短くなり、今にも消えそうなロウソクの火。
通常はそのまま消えますが、
ロウソク立てに火が付いた途端、なんと火がジャンプ。
周辺の布に飛び移ってしまいました。
別のロウソクでも、パンッという破裂音をさせ、燃えたままの芯が飛び、燃え移りました。

これは、ロウソク立てを洗って使ったときに、わずかな水分が残っていたことが原因だといいます。

枚方寝屋川消防組合消防本部 梶井一消防司令はー
「(溶けたロウが)ロウソク立ての受け皿に残っている水分と反応をおこして、火のついたまま芯が飛び上がる。簡単に言うと、水と油の関係。」
と話します。

市民防災研究所 坂口隆夫理事は以下のことを徹底してほしいといいます。
▼倒れないよう、ロウソクを安定させる
▼燃えやすいものを近くに置かない
▼火の使用中はその場を離れず、離れる場合は必ず火を消す

市民防災研究所 坂口隆夫理事:
ロウソクは油脂製品が主原料になっていますから、水と接触すれば「天ぷら油火災」と同じなんです。高温になっている油が飛び散るということですね。
それで火災が発生する危険性がありますから、十分注意しなければいけないと思います。

恵俊彰:
ロウソクが不安定で、倒れて火が広がるというのはイメージしていましたけど、驚きましたね。

コメンテーター 関根麻里:
離れてはいけないんだというのが一番ですね。きちんと最後まで消したのかなという確認も改めて大事なんだなと。

市民防災研究所 坂口隆夫理事:
やはりロウソクを消すのを忘れてしまうんですね。火を使っているとき、その場を離れるときは必ず消せば、火災は起きないということですね。

(ひるおび 2024年1月9日放送より)