料理人を目指す学生にクジラのおいしさを伝えようという調理実習が山口市の専門学校でありました。

山口市のYIC調理製菓専門学校で行われた実習には調理師科1年コースの21人が参加しました。

材料は下関港で水揚げされたニタリクジラの上質な赤身肉です。

萩市で割烹を営む料理人の河村剛太郎さんが講師を務めました。

作るのは「レバ刺し風クジラのたたき」。

調理のコツは火を通しすぎないことです。

肉をごま油であえ、コチュジャンを使ったタレをかけて完成です。

つづいて学生たちが肉を焼くと食欲をそそる香りが立ち上ります。

薄く切るのに苦戦したようですが、その味は?

試食した学生は
「切るときはむっちゃ弾力があって食べるときに歯ごたえがあるのかなと思ったけど、意外と軟らかくておいしいです」

試食した学生は
「ユッケみたいな感じですかね、めっちゃ軟らかいです」

商業捕鯨の再開で近海でとれるクジラが増え、鮮度のいい良質な肉が手に入るようになったそうです。

割烹千代 河村剛太郎店主
「山口県というのは昔から非常にクジラとの関わりが深い県でもございますので、県内多くのところでクジラ料理を食べれればいいかなというふうに思っております」

学生たちにとってはふだん味わうことの少ないクジラ肉でしたが、その味に感心した様子でした。