ロシアの北極圏にある刑務所に移送された反体制派指導者ナワリヌイ氏が自らの裁判にオンラインで出廷し、一時、所在不明となって以降、初めて公の場に姿を見せました。

ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏は10日、モスクワ東方ウラジーミル州の裁判所にオンラインで出廷しました。

ナワリヌイ氏は、以前に収監されていたウラジーミル州の刑務所で懲罰房に入れられたのは不当だと訴えていましたが、裁判所は訴えを棄却しました。

ナワリヌイ氏は先月、ウラジーミル州の刑務所から移送され、一時、行方が分からなくなっていましたが、その後、北極圏にあるヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所にいることが判明。所在不明となって以降、公の場に姿を見せたのは今回が初めてです。

ナワリヌイ氏は記者からの問いかけに「食べ物は大丈夫。すべてが順調です」と述べる一方、支援者らからの手紙などはまだ届いていないことを明らかにしました。