能登半島地震から10日。各地で懸命な救出活動が続く中、避難者のニーズにこたえる動きも出始めています。
①石川・輪島市 行方不明者の大規模捜索
JNN取材団・川口佳太
「輪島市の火災現場です。探索を前に消防や警察が続々と集まってきています」
大規模な火災が発生した石川県輪島市の朝市通り。
9日から始まった行方不明者の一斉捜索は10日も行われ、警察や消防が雨の中、作業にあたりました。
②避難所に仮設トイレ設置
40人余りが避難している輪島市門前高校には10日、初めて仮設トイレが設置されました。
避難した男性
「本当に助かる。本当に本当にうれしい、みんな喜んでいる。女性は大変だったと思う」
③穴水町に充電用ステーション設置
一方、穴水町の避難所に設置されたのは、充電用のステーション。
スマートフォン50台ほどが充電できるということです。
穴水町の職員
「本当にありがたい。発電機で電気を供給している状態なので少しでも避難者に電気が届いてほしい」
④営業を再開した店舗 再開に涙も
こうした中、輪島市の下口洋服店は営業を再開しました。
店の床にヒビが入るなどの被害がありましたが肌着などの問い合わせが相次ぎ、店を開くことを決めたといいます。
客
「下着を買った。銭湯が空くのでそこへ行って下を着替えようかと」
下口洋服店 下口十吾さん
「パジャマとか肌着とかスウェットパンツとか避難所でもすぐ替えられるように、すぐ動ける形のものが人気。黒い礼服とかおしゃれなものは全部奥の方にしまって、必要なものを前に出している」
店を開けたことで思わぬ出会いもありました。
「一人できたが?一人できたがか。ここでゆっくりさっし」
友人との再会に涙がこぼれます。
「よかったよかった、本当に良かった」
⑤高齢者を避難施設へ 進む支援
こうした中、高齢者らを設備が整った避難施設に送り出す取り組みが本格化しています。
10日午後には輪島市役所から配慮が必要な人17人が金沢のいしかわスポーツセンターに送り出されました。県内では今も2万6000人近くが避難生活を送っています。

















