富山県内でも大きな被害が相次いだ氷見市。取材を進めるなかで、倒壊のおそれがある自宅に住み続ける70代の男性に出会いました。“行くところがない” と避難所での生活を拒む男性…。事情を聞きました。

古い木造建物が並ぶ富山県氷見市北大町。多くの建物が、倒壊のおそれがある「危険」と判定され、住民らが避難を余儀なくされています。

しかし…。

全壊した住宅のすぐ隣に、倒壊は免れたものの危険と判定されている自宅に住み続けている男性がいました。

記者:「地震のあとも、この家に住んでいるのですか?」
70代男性:「住んでいる。行くところがないもん」

避難所への移動を勧めたものの、男性はこの場所を離れないと言い、理由を話してくれました。