地震発生から10日目。避難生活の長期化が懸念されるなか、被災者のニーズに寄り添った支援も始まっています。
「きょうからオープンしました。一部になるんですけど」
きょう、石川県輪島市の衣料品店が営業を再開しました。店の床にヒビが入るなどしましたが、避難所で入浴ができるようになり、替えの肌着を求める人が増えたため、店を開くことを決めたといいます。
買い物に訪れた男性
「下着(を買った)。銭湯があくので、そこへ行って下着替えようかと」
店を開けたことで思わぬ出会いもありました。
「一人で来たがか、ここでゆっくりさっし。よかったよかった、本当によかったよかった」
記者
「こちらは珠洲市が運営している斎場ですが、今回の地震の影響で建物に大きな被害が出ています」
珠洲市のこちらの斎場は2基ある火葬炉が損傷して稼働できなくなり、復旧のめどが立っていません。
珠洲市の担当者
「輪島・能登・珠洲で3つ斎場がある。能登の斎場の被害が少ないということで、そちらを優先的に復旧作業している」
亡くなった人は金沢市など被害が少ない地域の斎場に運び入れているとみられます。
避難所で問題となるのがペット。ここは輪島市で唯一ペットを同伴できる避難所です。「うるさい」「不衛生」などの理由でほとんどの避難所で持ち込みが禁止されていますが、この教室では5世帯がイヌ4匹、ネコ5匹とともに生活しています。
ペットと避難した女性
「(普通の避難所は)嫌がる人がまずいるので…、おしっことかうんこもするし、不衛生だとか。一緒にいられることが幸せ」
記者
「こちらの避難所では新型コロナの集団感染が発生しました。現在も熱を出した3人が寝ているということです」
輪島市下黒川町の集会所では、一時、30人ほどが避難していましたが、6日ごろから発熱患者が急増。9日までにおよそ10人が新型コロナと診断されました。
避難した男性
「9人~10人くらいはもう…、中の人たちもほぼ諦め状態で、かかっていなくてもかかるもんやって言ってる」
避難した人たちは1つの部屋に雑魚寝で、換気はなし、水もないため手も洗えなかったといいます。
そんななか、高齢者らを設備が整った避難施設に送り出す取り組みが本格化しています。
石川県内では避難所にいまだ2万6000人以上が身を寄せています。
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