東北電力は10日、女川原子力発電所2号機について、今年5月頃を見込んでいた再稼働を数か月延期すると発表しました。安全対策工事で追加の工事が必要になったためと説明しています。

東北電力はこれまで女川原発2号機の安全対策工事を2月に完了し、今年5月頃の再稼働を目指すとしていました。

しかし、現在進められている安全対策工事で、追加工事が必要な箇所数が予定よりも増えたため、完了の時期が数か月程度遅れると発表しました。

追加工事は、発電所内で火災が発生した際に電線管を守るため、周りを耐火材で覆う「火災防護対策工事」です。工事完了が先送りとなったことで再稼働も数か月延期となります。

東北電力 青木宏昭原子力部長:
「細かい所を精査している状況で、きょうのところは数か月としか申し上げられない。工事が遅れて収支に影響があるということは、私たちも非常に重く受け止めている」

東北電力によりますと、数か月の再稼働延期により、数百億円程度の燃料費削減効果が失われるということですが、これによる電気料金の値上げは予定していないと説明しています。

原発の再稼働には安全対策工事を終えることが必要となっています。東北電力は当初、2016年3月の工事完了を予定していましたが、その後、追加工事が必要になるなどし、その都度、時期の見直しを重ねてきました。今回の延期は7回目で、当初の予定よりも8年以上、工事完了が後ろ倒しになりそうです。工事完了が延びればそれだけ再稼働の時期も先延ばしとなります。