全域での断水の復旧の目途立たず

県によりますと9日午後11時時点で、氷見市の4250世帯などで依然、断水が続いています。

氷見市は漏水が複数か所にわたっていることなどから復旧には時間がかかり市内全域での復旧の目途はたっていないとしています。

地震による県内の住宅への被害は、きょう午後1時時点で、8日よりも168棟増え、あわせて974棟となっています。

全壊16棟はすべて氷見市で確認されていて半壊は氷見市で22棟、高岡市で6棟となっています。

氷見市・林正之市長:「市としては断水の解消など日常生活の正常化に向けまして全庁一丸となって取り組んでいるところでございます。一日一日しっかりと、一日も早く復旧に向けた対応をとっていく」

氷見市の林市長はきょうの会見で、1月の補正予算に被災者支援や復興事業費として11億円計上することを専決処分したと発表しました。

また、市独自で全壊や半壊などの被害を受けた世帯に、民間の賃貸住宅や市営住宅を提供するとしていて、家賃など入居にかかる費用はすべて氷見市が負担します。
あすから市役所の専用窓口で受付をはじめ民間の賃貸住宅の場合、家が見つかり次第、入居可能だということです。

氷見市市教育委員会は、児童生徒の安全を確保できることが確認できたとして、10日に市内すべての小・中・義務教育学校で1日遅れの始業式を行うことを発表しました。

中でも被害の大きかった宮田小学校では、倒壊の恐れがある普通教室を使わずに、比較的被害の少なかった特別教室や体育館で授業を行うということです。