岡山県吉備中央町の浄水場から、国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物が極めて高い濃度で検出された問題です。

県への報告を怠るといった不適正な事務処理について調査・検証する、2回目の第三者委員会が開かれました。

岡山市北区で開かれた第三者委員会には、大学院の教授ら約10人が参加しました。

この問題は、吉備中央町の円城浄水場から、一昨年までの3年間、発がん性が指摘されている有機フッ素化合物が目標値の16倍から28倍検出されていたものです。

きょう(9日)は担当課などへの聞き取り結果が報告され、委員会は、専門的な知識を有する人材の不足などが不適正な事務処理につながった原因として上げられるとしました。

(第三者委員会 佐藤吾郎委員長・岡山大学大学院教授)「具体的な提言として、できるだけ実情を鑑みながら。また地域の住民の皆さんの健康を維持するという視点からもしっかり提言をしてまいりたい」

今月(1月)下旬にも3回目の第三者委員会を開催し、今年3月末までに再発防止策を町に提出するとしています。