宮城県が構想する仙台医療圏の4病院再編についてです。この構想は、仙台赤十字病院と県立がんセンターを統合して名取市に東北労災病院と県立精神医療センターを併設し富谷市に移転するもので、構想通り進めば仙台市内から2つの病院が無くなります。このうち仙台赤十字病院と県立がんセンターの統合については去年12月、県と病院側で基本合意しています。

9日、伊藤哲也副知事が、自民党などの県議に基本合意について説明しましたが、反対を訴えている議員からは「不誠実だ」などと厳しい意見が聞かれました。

伊藤哲也副知事:
「仙台医療圏における救急医療や周産期医療等の政策医療の課題解決やがんを総合的に診療できる機能を有する病院の実現を目指すものであって、基本合意を締結できたことは大きな一歩」

伊藤哲也副知事は、自民・公明など与党会派の県議およそ30人に対し、仙台赤十字病院と県立がんセンターの統合について基本合意を結んだことなどを説明しました。

県は、先月12月17日に仙台赤十字病院がある太白区八木山地区で初めての住民説明会を開催し、参加者から多くの反対意見が出たものの、わずか5日後の12月22日に病院側と基本合意を結びました。

意見交換では、太白区選出で再編に反対を訴えている議員から厳しい意見が聞かれました。

自民党・県民会議 渡邉拓県議:
「(説明会で)多岐にわたる意見があったが、先月22日の合意にどの様に反映されているのか」
県の職員:
「基本合意に基づいて更なる協議を進めていく中で、地元の皆さんとの意見交換、説明を重ねていくことで尽くしたい」

自民党・県民会議 渡邉拓県議:
「順番逆じゃないですか。徹頭徹尾、住民不在で県の意向ありき本当に不誠実だなと思います」

県は、仙台赤十字病院の担当者も交えた住民説明会の開催に向け検討を進めているということです。

また、意見交換では、再編に賛成する意見や丁寧に進めてほしいといった意見も上がっていました。

一方、東北労災病院と県立精神医療センターの併設・移転についても現在、協議が続けられていますが、患者や周辺住民からは依然として強い反対の声が上がっています。