市街地への出没が相次いだクマについて、対策を話し合う専門家を交えた国の検討会が9日、東京で開かれました。

岩手県によりますと、今年度、県内で確認されたクマによる人身被害は46件49人で、記録が残る1993年以降最も多くなっています。

去年は岩手をはじめ、東北地方を中心に全国でクマの出没が相次ぎ、環境省は12月から、専門家を交えたクマの保護や管理に関する検討会を開き、クマの指定管理鳥獣指定へ向けた議論を進めています。

9日は2回目の会議が開かれ、出席者からは、クマを指定管理鳥獣にするのと同時に、目標の個体数を決めてクマ被害への対策を取ることが重要などの意見が出されました。そしてクマの個体数管理の強化や人の生活圏への出没への防止、さらに出没した際の対応について今後も検討を進めることを確認しました。

次の会議は、2月8日に開かれます。