最大震度6強を観測した、珠洲市の山間部では…

(当麻記者)
「消防が歩いて戻ってきました。孤立集落で安否確認などをしたものとみられます」

(消防隊員)
「みなさん元気にしていたのでよかった。崖崩れがひどくて崖を登って降りて1時間くらいかかった」

土砂崩れなどによる集落の孤立も相次ぎ、60代から80代を中心に25人ほどが取り残された地区には、消防が崖をのりこえて安否確認と物資の運搬をしていました。

取材中には、支援がいきわたらない課題も目の当たりにしました。

能登町の公民館には、近所に住む60人から70人が避難していました。食料も豊富にあるように見えますが…

(避難する人)
「自分の家からお正月の残っていた物や作った野菜、お米も持ち寄ってなんとかやっている」

町が指定した避難所ではないため、食料だけでなく水や衛生用品などの支援物資はまったく届いていません。

(避難する人)
「Q.なぜここに避難?(指定の避難所は)遠いから。家から離れるのはちょっと…」

様々な事情で避難所に行けない人たちをどう支援するか。こうした課題も浮き彫りになっています。