最高峰、イタリア・セリエAでの3シーズン目、ここまでチーム得点王と世界舞台で羽ばたいている活躍を見せる髙橋藍(22、たかはし・らん)。パリ五輪でも期待され、世界を相手に攻守の要として進化を続ける22歳にもっとも大事にしている言葉を聞いた。
その言葉が僕の人生だなって
Q.ご自身が大事にしている言葉は
髙橋藍:
大事にしている言葉は、もう本当に「プリズンブレイク」っていう海外ドラマを観させてもらって色んな所で話していると思いますが、主人公のマイケル・スコフィールドが”勇気と信念が世界を変える“っていう言葉を言うのですけど、それを僕は好きすぎて。その言葉が僕の人生だなって僕は思った。海外に来ているところも、最初は“勇気”が必要でした。何を挑戦するにしても日本で何をするにしてもやっぱり“勇気”が必要なので、やっぱり“勇気”を出してやった事に対して、そこで正解とか成功するかしないかは、本当に自分次第だと思っていますし、それに対して、ここで自分自身が成長していく、していけるっていう自信であったり信念、信じる事っていうのはすごい大事だと僕は思っていたので、それが僕は今自分自身のバレー人生をすごく変えてきてました。本当にその言葉通り、その言葉っていうのが人生には本当に必要だなって僕は思ったので”勇気と信念が世界を変える“っていう言葉が今も好きですね。
Q.それが自分のバレー人生の原動力に
髙橋:
そうですね。常に何を挑戦するにしても信じてやっていますし、そこの信念は通してやっているので、本当に今はその言葉とともに人生を生きていますね。
Q.今年はパリ五輪イヤー、その信念という言葉がかなり大事に…
髙橋:
そうですね。勇気と信念っていうところで、常にバレーボールをしてきてましたし、まずはパリオリンピックに向けて自分を強化するって思って、海外にも来ていたのでやっぱりそれがすべてパリに繋がっていくと思います。そこでまたさらに一つ勇気を出して自分がやってきた事を出し切る、自分がしてきた事を信じるってところがやれるかやれないかでその結果が変わってくると思う。本当にその言葉通り、そこでもしっかり自分のプレーっていうところが出せることが本当に意味のある事じゃないかなと思います。
バレー界で今までいなかった選手になっていきたい
Q.自分のバレー人生の計画は
髙橋:
まあでも、最近はすごいこう、自分がやりたい事が明確になってきたかなっていうのがあって。もともとバレーボール選手としては、オリンピックでメダルを獲りたいっていうところの目標が常にあったので、その目標に向けてひたすら自分自身が強くなっていこうっていう事が、一番の今の人生、バレーにおいての計画というか、バレーボールとしての目標なので、まずはやっぱりバレーボール界で今までいなかった選手になっていきたいって自分自身は思っているのでそれがSNSでもそうですし、自分自身はSNSもすごい力を入れてやっているっていうか、本当にファンの方々、バレーボールをしている子供たち、していない子供たちにも、バレーボールの面白さを教える事が出来る。そういう選手って限られていると思っているので僕はそういう事が出来る選手になっていきたいなと思っていますし、バレーボールっていうスポーツが夢のあるスポーツに変えていけるというか、していきたいなっていう思いがあるのでそれがこう、自分の最終的なバレーボール人生というか、バレーボール人生の目標なのかなと思います。
バレーボールを夢のあるスポーツに
Q.そこまで自分をそうさせる何かがあるのか
髙橋:
純粋に目を輝かせている子供たちであったり、すごい自分がバレーボールをすることで、元気をもらったりとか、すごく嬉しい言葉をかけていただくことが自分は多いので、そういう方々にも、まあ一番は自分自身がバレーボールを自分の為にやっているんですけど、でもその自分の為、自分が強くなる事でそういう方々に恩返しができるというところが、僕は本当に実感として感じられている部分が大きいので、やっぱりそうやってバレーボールを面白くしたいっていうところを、本当に色んな方々の言葉であったり、色んな方々の気持ちってところが自分をそうしているのかなって思いますね。
■髙橋藍(たかはし・らん)
2001年9月2日生まれ22歳、京都府京都市出身。身長188cm/72kg 。日本体育大学4年。
2021年日本代表最年少(当時19歳)で東京五輪に出場し、29年ぶりのベスト8に貢献。2022年12月からはさらなる高みを目指し、イタリアに単身武者修行へ(セリエA、パッラヴォーロ・パドヴァに。今季からはミント・ヴェロバレー・モンツァに移籍)。2023年のネーションズリーグでは高いジャンプ力を武器にエースの石川祐希に次ぐ、チーム2位の得点をマーク。世界大会46年ぶりのメダル獲得の原動力となった。2023年10月のFIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023において2位でパリ五輪出場を決めたチームの主力となっている。














