宮城県・大崎市役所の金庫から税金102万円がなくなった問題について伊藤康志市長は12日、市民に陳謝しました。金庫は1962年製で、長年ダイヤルの数字を変えていませんでした。
大崎市 伊藤康志市長:
「適切な管理を徹底すべき公金を紛失する事態は、市民の皆さまの信頼を著しく失墜させる行為。心からお詫び申し上げます」

こちらが現金が無くなった金庫。1962年に購入したものでダイヤルの番号は長年変えていませんでした。

大崎市によりますと、今月8日、窓口で納付された市民税や国民健康保険税などの現金102万円余りを納税課の金庫に保管。
午後10時頃、職員が部屋を施錠して退庁しました。
土日を挟み、11日午前8時半頃会計課に現金を持ち込むため金庫を開けたところ、小銭だけを残し102万円が無くなっていました。土曜日には職員1人が納税課に出入りしたものの金庫の開け方を知らない職員でした。

大崎市民はー
大崎市民:
「市民から預かっているお金がそのようになってしまっては市民としては憤慨」
「びっくりした。上に立つ方がもう少ししっかりと管理を徹底してもらえればこのようなミスは防げたと思う」
納税課で金庫の開け方を知っているのは職員24人のうち6人ですが、長年ダイヤルを変えていないため、過去に納税課に在籍していた他の職員も開け方を知っていたとみられます。大崎市は、警察と相談しながら職員への聞き取りを進めることにしています。
また、大崎市は警察に被害届を出すと共に金庫の買い替えや防犯カメラの設置を検討することにしています。