中国商務省は5日、EU=欧州連合の加盟国で造られたブランデーが中国国内で不当に安い価格で販売されている疑いがあるとして、調査を開始したと発表しました。EUで中国製の電気自動車などに不当廉売の調査が行われていることに対する中国側の対抗措置とみられます。

中国商務省によりますと、不当廉売の疑いで調査するのはEUの加盟国から輸入しているブランデーで、200リットル未満の容器に入ったものが対象となります。

中国商務省は、今回の調査は中国酒業協会からの申し立てにより実施するとしていて、来年1月5日までに終了するが、特別な事情があれば、さらに6か月間延長できるとしています。

EUは中国製の電気自動車とバイオディーゼル燃料について補助金などによる不当廉売の調査を進めていて、今回のEU産のブランデーに対する調査は中国側の対抗措置とみられています。