最大震度7を観測した能登半島地震の被災地で、自治体の指定避難所では徐々に物資の供給が進む中、指定を受けていない地元の公民館では、物資が届かない格差も生じています。

石川県能登町の公民館に集まって暖を取る人たち。こちらは、町の避難場所に指定されていません。

避難した人
「(Q.大きな避難所に行かないのは?)そんなところ遠いから、うちから離れるのはちょっとね。何か家から」

子どもを含めて60人から70人ほどが身を寄せるこの公民館では、正月のために用意していた食材や自宅の畑で採れた野菜などを持ち寄って、1日3食をまかなっています。

子ども
「夜にめっちゃ怖い。避難所で寝ていたら狭い」

指定された避難所ではないため、支援物資は供給されませんが、住民どうしの支え合いで困難を乗り越えようとしています。

石川県内では5日夜の時点で94人の死亡が確認され、200人以上の安否が今もわかっていません。

週明けにかけて大雪も予想される中、いかに避難者に物資を行き渡らせるかが大きな課題となっています。