1月5日、東京・豊洲市場で開かれた初競りで青森県・大間産の238キロのクロマグロが1億1424万円の最高値で競り落とされました。一番マグロの漁師となったのは大間町の菊池正義さん(57)と正真さん(32)の親子で、5日朝、記者たちの囲み取材に応じました。

以下、父・菊池正義さんが応じた約22分間の囲み取材の内容の全文です。

まずは今日一番マグロということで、おめでとうございます。
ありがとうございます。

Q.一番マグロを引いたときのお気持ちは?
いやあ。びっくりだな。びっくりしたってしか言いようがねなぁ…。

Q.今回のマグロを釣り上げたときはどんな感じでしたか?
もしかしていってくれればいいなと思って。一番マグロに選ばれればいいなと思って。

Q.確信みたいなものはありました?
いや、そんなにないけども。ただ大きかったから。もしかしてとは思ってたんだけど。

Q.結構上げるのは大変だったんじゃないですか?
そうですね。

Q.どんな格闘をしたんですか?
はえ縄(漁)だったから。ある程度はもう疲れ、マグロはそのまま疲れてたから。そんなに時間ってか、かからなかったけど。

Q.一番マグロは初めてですよね?
はい。何度かは初競りには出したことがあるんだけど。今までに。でも、一番になったのは初めてです。

Q.ちなみにマグロ漁をやって何年ぐらいになりますか?
マグロをやって…。何年なるんだ…。25年、30年近くなるかな?

Q.ちなみに今おいくつですか?
え?歳まで?(笑い)57歳か。

Q.マグロ漁を始めたのは何歳ぐらいのときでしたか?
うーん。23、4か…。25、6かな?

Q.40年近いんですね。
ですね。

Q.やっぱり一番マグロに対する憧れっていうのはありましたか?
ええ。ずっと思ってましたね。それは。

Q.それはマグロ漁を始められたときからずっとですか?
最初はそうでもなかったけど…。最初はやっぱり釣れただけで嬉しかったからさ。

Q.それがだんだん思いが強くなったんですか?
はい。