他人事ではなかった事故

だがそれは、決して他人事ではなかった。
「明日の羽田空港乗り継ぎは大丈夫だろうか…」
記者は3日、北海道から愛媛へ戻る予定を立てていた。
午後1時10分に稚内空港を飛び立ち、その2時間後に羽田空港へ到着する便に乗り、東京でおよそ4時間滞在したのち、午後7時35分に羽田を飛び立ち、午後9時10分、松山に到着する予定だった。
仕事始めとなる4日は、午前中から取材の予定が入っている。
ニュースによると、年末年始の多客期ということもあり、羽田空港は早期に再開される方針という。
搭乗予定の全日空のウェブサイトで、運航状況を何度も確認しながら眠りについた。
次々に発生する想定外

迎えた3日朝。
稚内から松山に向けて帰る日だ。
不安を覚えながら空港へ。
そしてロビーで待つことおよそ1時間。 雪の中、羽田からの飛行機が少し遅れながらも到着するのが見えた時には、ほっとしたが、それもつかの間だった。