寝台列車の“明るい未来”を感じた26年前 今こそ評価される時代も…
その流れが加速しようとしていた1998年、新型電車285系で登場したのが「サンライズ瀬戸・出雲」。時代のニーズに合わせた個室を中心とした車内からも、寝台列車の“明るい未来”を感じたものでした。

285系は5編成35両が製造されましたが、その後、増備はなく、登場から26年が経過しようとしています。 鉄道車両の寿命は平均で30年程度といわれます。285系は車内のリニューアルはされているものの、新型車両を導入する声は聞こえてきません。

コロナ禍を経て生活様式が変化し、ゆったりとした時間の使い方が見直されるようになりました。個室寝台のサンライズ号は「密」を避け、プライベートな空間が確保できる今の時代に適した乗り物でもあります。

今こそ「寝台特急の旅」が評価されるタイミングですが、そうした旅ができなくなる時代が、そう遠くない将来にやってくるのかもしれません。