JR発足当時の時刻表には…寝台列車がたくさんあった!

深夜の東海道線を走り抜けた寝台列車ブルートレイン。昔は、たくさんの列車が走っていました。 JR東海の静岡支社には、JR発足当時から現在までの時刻表が、ダイヤ改正号を中心に1年に1冊ずつ保存されています。

日本国有鉄道(JNR)が編集したJR発足時の1987年4月号の時刻表を今回の取材で特別に見ることができました。 表紙は、金色に輝くJRマークと、北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州のJR各社カラーのデザインです。

寝台特急列車のページには東京発の列車がずらりと並んでいます。 東海道本線・山陽本線の系統では、16時40分発「さくら」長崎・佐世保行き、17時05分発「はやぶさ」西鹿児島行き、18時05分発「みずほ」熊本・長崎行き、18時20分発「富士」宮崎行き、19時05分発「あさかぜ1号」博多行き、19時20分発「あさかぜ3号」下関行き、19時50発「臨時・あさかぜ81号」博多行、21時05分発「瀬戸」宇野行き。これに京都から山陰本線に入る「出雲1号」「出雲3号」、急行「銀河」が加わります。

37年前には、ブルートレインが10往復以上も走っていたのです。静岡放送のアーカイブ映像には、往年の寝台列車の走行シーンが記録されています。

しかし、新幹線のスピードアップや夜行高速バスの充実、低価格で宿泊できる施設の登場などで、夜行列車は徐々に利用客を減らします。車両も老朽化し、ブルートレインは次々と廃止されたのです。