岩手県の大船渡市魚市場で29日朝、定置網漁船などによる今年最後の水揚げが行われました。
29日は午前6時半ごろから定置網漁船が港に入り、近海で取れたサバなどを水揚げしました。大槌町の沖合で取れたマイワシを港に挙げる小型船もありました。また、卸売場には沿岸地域の正月の食卓に欠かせないナマコも数多く出荷されていました。
大船渡市魚市場で今年水揚げしたサンマは量・金額ともに本州一の座を確保しました。一方、サバやブリなど定置網で取れる魚が軒並み不漁に見舞われ、今年4月から12月28日までの今年度の全体の水揚げ量は約1万4500トンと去年の同じ時期に比べて20パーセントほど少なくなっています。
(大船渡魚市場 佐藤光男専務)
「広い視野で見ると物が足りないということは、いろんな影響があるのでちょっと苦しい1年だったなと思います。まとまった物がないわけだ。通常であればもう4万トンとか揚がってなければいけないのさ。それが半分もないわけだから」
大船渡市魚市場の取引は年明けの1月4日に再開します。