福島県西郷村の障害者支援施設で、40代の男性職員が入所者に対し、虐待をしていたことが分かりました。

虐待があったのは、西郷村の障害者支援施設「けやき荘」で、28日、施設を運営する県社会福祉事業団と県が会見を開いて発表しました。

それによりますと、この施設では去年9月、40代の男性職員が沸騰させたお湯につけた熱いスプーンを、入所していた60代の男性の背中や足などにあて、10か所ほどやけどをさせたということです。

虐待は今月、職員に行った聞き取り調査で判明し、男性職員は「尿をかけられ、感情が湧きあがった」と話しているということです。また、虐待があった時期から数週間後には、他の職員から報告があったものの、園長は、「勇気が出なかった」として事務局へ報告していませんでした。

男性職員は、12月24日から自宅待機となっていて、県は、年明けにも施設への立ち入り調査を行うことにしています。