みなさん、中国の「“今”の姿」ってどうイメージされますか?
BSN新潟放送のキャスター坂部友宏が12月2~6日にかけて訪ねた、中国経済の今と日中の課題についてお伝えします。
山東半島の付け根で“無人化”を実現した港
「2008年の北京オリンピック競技・セーリングの会場にもなった青島は、港があり、ビルが連なっています。経済力ありの都市です」

スポーツに湧いたこの海洋都市では、2014年から国家レベルの再開発が進んでいて、中でも港の開発に力を入れています。
国土交通省によりますと、青島港のコンテナ取扱数は日本トップの阪神港のおよそ4.5倍。世界第6位にもなるそうです。
その青島港の埠頭では、危険物の取扱いや突発的な事象を除き、コンテナの積み下ろし作業や83台ある車の運転などは全て自動制御されていました。

「あちら、走っている車は遠隔操作で動かしています。港の中でもこのあたりのスペースは無人です。無人化を実現した青島港です」
青島港には新潟など世界各地の港とつなぐ220の航路がありますが、そのうちの14%にあたる28の航路で埠頭の「無人化」を実現し、そこで働いていた労働者は、管理部門などに再配置しました。