プロ野球ヤクルトの田口麗斗投手(28)が26日、都内の球団事務所で契約更改に臨み、3年契約の総額5億5000万円の大型契約。年俸は8800万円から倍増となる1億7500万円(推定)プラス出来高でサインした。

リーグ3連覇、日本一奪還を目指した今季はリーグ5位と低迷。田口もこの結果に「もっと出来たなって。本当にたらればばっかりのシーズンだったなとは思う。僕が何敗かしている試合ももちろんありますし、そういうのも考えるとまだまだ見込みはある」と悔しさを滲ませた。

プロ10年目の今季はチームの新守護神として大きなケガなく、投手陣を支える存在としてフル回転。50試合に登板し、3勝5敗、防御率1.86、リーグ2位の33セーブをマークし、高津監督の期待に応えた。さらに今年取得した国内FA権を行使せず、ヤクルトスワローズに残留を表明。今年11月に開催された「アジアプロ野球チャンピオンシップ」ではオーバーエイジ枠として侍ジャパンに選出。3試合に登板し、1セーブ。日本の守護神として優勝に貢献した。

来季は「笑って終える」を目標に掲げ、「今シーズンは本当に悔しいシーズンで終わって、僕自身もそうですけどチームとしてBクラスという結果だったので来年は最後笑って終われるように」とチームの勝利、2年ぶりのリーグ制覇に闘志を燃やしていた。

そして来季もチームの守護神を目指す田口。「改めて今年1年間、守護神をやってみるとすごく大変なポジションだったんですけど、来年、清水昇(27)や木澤尚文(25)、新しい外国人選手が狙ってきているので本当に競争出来ることが僕にとって幸せ」と意気込んだ。

■田口麗斗(たぐち・かずと)
1995年9月14日生まれ。左投左打。広島新庄高~2013年ドラフト3位で巨人に入団。2015年5月にプロ初勝利。2017年にはプロ最多の13勝をマーク。2021年3月に巨人からヤクルトへトレード。中継ぎとしてチームの2連覇・日本一に貢献。2023年アジアプロ野球チャンピオンシップではオーバーエイジ枠で侍ジャパン入り。日本の守護神として優勝に貢献。