名古屋市内、夜の大曽根駅前では、輪になった若者たちが音楽に合わせ、即興でラップを披露しています。
若者たちは、なぜここに集まりラップで思いの丈を歌っているのでしょうか。彼らのラップにかける想いを取材しました。
地元のライブハウスが主催「サイファー」に集まる若者たち

ラップを即興で披露する若者たちの輪は、ラップの世界で「サイファー」と呼ばれる集まり。
大曽根駅前の盛り上がりを狙って、地元のライブハウスが毎月一回開催しています。誰でも参加できるのがルールです。
(「サイファー」を主催・前川浩昭さん)
「うまいとか下手とかじゃなくて、『やってみたい』という人をウェルカムにしていて、世代とか年齢を超えて音の上でひとつになれるのがすごくいい」
参加者の中には、10代の若者の姿も。水野亞流さん(15歳)は、毎回このサイファーに参加していて、自分の思いをラップに込めています。
(水野亞流さん)
「(参加しているのは)半年前くらいからです。もともと自己表現が苦手だったので、でも音楽(ラップ)をやっているときは、本音とかを言えるので。(サイファーは)一番自分が本音を言える所かなって思います」