『顔面がもう蒼白』“心臓マッサージ”をしても手足がピクリとも動かず
(中岡内科クリニック 中岡伸悟院長)
「大きな声で叫んでいました。(現場はどんな状況でしたでしょうか?)騒然としていた状態でした。行った時には(安倍元総理は)頭を西の方角に向けて横たわっていました。元総理のスタッフと思われる方が必死に心臓マッサージをされている状況で、これはただごとではないなと。ぱっと見た時には顔面がもう蒼白でしたし、心臓マッサージをしても手足がピクリとも動かないような状況でした」
懸命に安倍元総理の対応にあたっていた医師は、救急車が到着するまでの思いを次のように話しています。
「出血が命を奪うのではないか」「早く救急車到着してくれ」と願い続ける
(中岡内科クリニック 中岡伸悟院長)
「出血が命を奪うのではないかと想像ができたので、一分一秒でも早く止血・輸血できる医療施設に元総理を運ぶのが一番だと思いました。願うような気持ちで『早く救急車到着してくれ』と。安倍元総理の状態をみていると一刻も早く運んで欲しいという想いがありましたので、余計に救急車が到着するまでの間は長く感じました」
その後、安倍元総理は病院に搬送されましたが、死亡しした。死因は失血死だということです。
(中岡内科クリニック 中岡伸悟院長)
「心臓マッサージ以外、特に何もできなくて、本当に安倍元総理には申し訳ないなという医師としての思いはあります」