海上自衛隊大湊地方隊のトップである「地方総監」に初めて女性が着任し、23日に隊員の栄誉礼で迎えられ着任式が行われました。

青森県むつ市の海上自衛隊大湊地方隊の第51代地方総監に22日付で着任したのは、近藤奈津枝海将(57)です。23日は着任式が行われ、近藤地方総監は、隊員約170人に対し、「この地を守り抜くため精強かつ持続力のある大湊地方隊を創り上げることが求められている」と訓示を行いました。また、着任会見では、女性で初となる地方総監として、自衛隊内での女性の活躍推進にも積極的に取り組むと意気込みを述べました。

※大湊地方隊・近藤奈津枝地方総監
「自衛隊には、まだまだ女性が活躍するためには課題があると思っているそういった課題には積極的に取り組む所存です」

近藤地方総監は、山口県岩国市出身で2018年から2年間、大湊地方隊のナンバー2である幕僚長を務めていました。近藤地方総監は山口大学を卒業後、中学校の国語の臨時教員を務めていた経験があり、防衛大など国所管の大学ではなく一般大学の出身者が総監を務めるのは、前の総監の泉博之さんに続き歴代3人目となります。

※第23代富岡成昭さん(鹿児島大学)

 第50代泉博之さん(早稲田大学)

 第51代近藤奈津枝さん(山口大学)

大湊地方隊は、2024年度末までに横須賀地方隊と統合し、名称が「大湊地区隊」となる見通しです。