自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐり、安倍派などの事務所が家宅捜索を受けた事件で、安倍派の高木毅前国対委員長が、去年の段階ではキックバックを続ける方針を議員に伝えていたことが分かりました。

安倍派の政治資金パーティーでは、パーティー券収入の一部が派閥側から議員側にキックバックされ裏金になった疑いがあり、東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の疑いで事務所を家宅捜索しています。

その後の安倍派関係者への取材で、派閥幹部の高木前国対委員長が去年の段階では、キックバックを続ける方針を一部の議員に伝えていたことがわかりました。しかし、今年のパーティー前には一転してキックバックの中止を伝えたということです。

幹部らが資金管理に関する問題を認識し、派閥の方針を変更した可能性があります。

特捜部は、すでに松野前官房長官や高木氏など安倍派の事務総長経験者を含む幹部らへの事情聴取を要請しています。

近く聴取をするもようで、キックバックの方針が変わったいきさつについても、幹部としての認識を詳しく調べるものとみられます。