今回で41回目を迎える究極のサバイバルアタック 『SASUKE』。今では世界の160以上の国と地域で楽しまれ、5年後のロサンゼルスオリンピックから”近大五種で行われる競技の一つ”に代わる競技として『SASUKE』を基に考案された「障害物レース」が採用される。

史上初めて開催されたSASUKE甲子園

そして、今年は26年の歴史の中で史上初めて高校生を対象とした「SASUKE甲子園」が開催された。全国各地から選ばれた8校が集結。3人1組のチームで、3つのステージを競い、優勝校には『SASUKE』本選の出場権が与えられる。

夢の舞台「SASUKE」に情熱をささげる高校生

出場校の一つ、青山学院高等部。リーダーの馬渕広夢(18、まぶち・ひろむ)は超が付くほどの『SASUKE』マニアだ。自宅には本物のコースさながら、クリフハンガーのセットを設置。自身でパイプを組み立て作ったという。夢の舞台を目指してオリジナルの『SASUKE』セットでトレーニングを続けてきた。「SASUKE甲子園は僕のためのイベント。『SASUKE』が夢から目標になった」とその愛を語る。

夢の舞台「SASUKE」へ 自作の“クリフハンガー”でトレーニング

大会当日は多くの応援団が駆け付けた。本選出場をかけ、どの学校も本気でぶつかってくる中、馬渕率いる青山学院も必死に食らいつく。2回戦では「本当に怖くて、自信がなくて、ずっと不安で勝てないんじゃないか」と涙ながらに不安を吐露した馬渕。それでもチームで力を合わせ決勝進出を果たした。

ファイナルステージ(クワッドステップス+ローリングヒル+フィッシュボーン+そり立つ壁)

決勝となるファイナルステージでは、本戦のファーストステージから4つのエリア(クワッドステップス+ローリングヒル+フィッシュボーン+そり立つ壁)が登場。”SASUKE名物”そり立つ壁も本来より30㎝低い特別仕様でセットされた。すべてのエリアをクリアし最速タイムを出した挑戦者が所属する学校が優勝となり、3人全員が本戦に出場ができる。馬渕は決勝前、「このセットに触りたくて何年も練習してきた。この練習を信じてやるだけ」と意気込んだ。

夢舞台への道のりは楽ではない

しかし、夢舞台への道のりは楽ではない。

6人中5人全員が途中で脱落し、残すは青山学院リーダー・馬渕のみとなった。完登をすれば優勝が決まる大一番。プレッシャーがかかる中、チームの応援を背に、ファイナルステージに挑んだ。挑戦者たちを追い込んだエリアも楽々とクリアしていき、あっという間に最終エリア。スピードも落とさず、最終エリアのそり立つ壁を登りきると雄たけびを上げた。

本戦の切符に「夢が叶いました。ボタンを押した感触は今後ずっと忘れない」

41秒52という異次元のパフォーマンスでゴールし、青山学院をSASUKE甲子園初代王者に導いた。憧れの舞台SASUKE本戦の切符を自分の手で掴んだ馬渕は「夢が叶いました。ボタンを押した感触は今後ずっと忘れない」と話した。『SASUKE』愛に溢れる超マニアの初代王者は全出場高校生の思いを背負い、SASUKE本戦、夢舞台に挑む。

馬渕広夢
青山学院高等部 高校3年生 18歳 SASUKE甲子園出場校、青山学院のリーダー
自宅にSASUKEセットを設置するほどのSASUKE超マニア

SASUKE甲子園
1997年から放送されている「SASUKE」の高校生を対象とした大会。26年間のSASUKEの歴史の中で初めて開催された。ステージごとに”SASUKE能力”を競い、優勝校は41回目のSASUKE本戦の出場権を得られる。競技は3ステージ制のトーナメント方式。オーディションなどを勝ち抜いた全国8つの高校が出場した。
・出場校
青山学院高等部、群馬県太田市立太田高校、海城中学高校、木更津総合高校、都立小山台高校、群馬県立天竜高校、宮城県名取高校、神奈川県立大和東高校

SASUKE これまで全40回大会中、完全制覇者4人(完全制覇6回)

第1回大会 究極のサバイバルアタックSASUKE
1997年9月27日放送
ファイナリスト:大森晃、川島孝幸、長谷川健、楊崇
完全制覇者:なし

第2回大会 SASUKE1998秋
1998年9月26日放送
ファイナリスト:田中光、大森晃
完全制覇者:なし

第3回大会 SASUKE1999春
1999年3月13日放送
ファイナリスト:山田勝己、山本進悟、大森晃、山本達也、松本稔
完全制覇者:なし

第4回大会 SASUKE1999秋
1999年10月16日放送
ファイナリスト:秋山和彦
完全制覇者:秋山和彦(6.0秒残し)

第5回大会 SASUKE2000春
2000年3月18日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第6回大会 SASUKE2000秋
2000年9月9日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第7回大会 SASUKE2001春
2001年3月17日放送
ファイナリスト:山本進悟
完全制覇者:なし

第8回大会 SASUKE2001秋
2001年9月29日放送
ファイナリスト:ケイン・コスギ、ヨルダン・ヨブチェフ
完全制覇者:なし

第9回大会 SASUKE2002春
2002年3月16日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第10回大会 SASUKE2002秋
2002年9月25日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第11回大会 SASUKE2003春
2003年3月21日放送
ファイナリスト:長野誠
完全制覇者:なし

第12回大会 SASUKE2003秋
2003年10月1日放送
ファイナリスト:長野誠、白鳥文平、朝岡弘行
完全制覇者:なし

第13回大会 SASUKE2004春
2004年4月6日放送
ファイナリスト:長野誠
完全制覇者:なし

第14回大会 SASUKE2005謹賀新年
2005年1月4日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第15回大会 SASUKE2005真夏
2005年7月20日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第16回大会 SASUKE2005冬
2005年12月30日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第17回大会 SASUKE2006秋
2006年10月11日放送
ファイナリスト:長野誠、長崎峻侑
完全制覇者:長野誠(2秒56残し)

第18回大会 新SASUKE2007春
2007年3月21日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第19回大会 新SASUKE2007秋
2007年9月19日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第20回大会 新SASUKE2008春
2008年3月26日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第21回大会 SASUKE2008秋
2008年9月17日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第22回大会 SASUKE2009春
2009年3月30日放送
ファイナリスト:漆原裕治
完全制覇者:なし

第23回大会 SASUKE2009秋
2009年9月27日放送
ファイナリスト:長野誠、菅野仁志
完全制覇者:なし

第24回大会 SASUKE2010元日
2010年1月1日放送
ファイナリスト:漆原裕治、橋本亘司、奥山義行、高橋賢次、リー・エンチ
完全制覇者:漆原裕治(3.57秒残し)

第25回大会 SASUKE2010春
2010年3月28日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第26回大会 SASUKE2011
2011年1月2日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第27回大会 SASUKE2011秋
2011年10月3日放送
ファイナリスト:漆原裕治、又地諒
完全制覇者:漆原裕治(6.71秒残し)

第28回大会 SASUKE RISING
2012年12月27日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第29回大会 SASUKE RISING 2013
2013年6月27日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第30回大会 SASUKE 2014 第30回記念大会
2014年7月3日放送
ファイナリスト:又地諒、川口朋広
完全制覇者:なし

第31回大会 SASUKE2015
2015年7月1日放送
ファイナリスト:森本裕介
完全制覇者:森本裕介(2.59秒残し)

第32回大会 SASUKE2016
2016年7月3日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第33回大会 SASUKE2017
2017年3月26日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第34回大会 SASUKE2017秋
2017年10月8日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第35回大会 SASUKE2018
2018年3月26日放送
ファイナリスト:森本裕介
完全制覇者:なし

第36回大会 SASUKE2018
2018年12月31日放送
ファイナリスト:森本裕介
完全制覇者:なし

第37回大会 SASUKE2019
2019年12月31日放送
ファイナリスト:多田竜也、レネ・キャスリー
完全制覇者:なし

第38回大会 SASUKE2020
2020年12月29日放送
ファイナリスト:森本裕介
完全制覇者:森本裕介(2.52秒残し)

第39回大会 SASUKE2021
2021年12月28日放送
ファイナリスト:なし
完全制覇者:なし

第40回大会 SASUKE2022
2022年12月27日放送
ファイナリスト:山本良幸、多田竜也、森本裕介
完全制覇者:なし