プロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1015億円)でドジャースと契約した大谷翔平(29)の壁画がロサンゼルスに誕生した。壁画はダウンタウンとロサンゼルス国際空港から車で15分程のところにあるハーモッサ・ビーチの2か所に描かれている。

ダウンタウンの外れにある街には「SHO TIME」の文字と共にドジャースのユニフォームを着てバットをかつぐ大谷の姿が描かれた。発案者はスポーツ・グッズ・ショップ「PRO CIETY」のオーナー、エリック・パーク氏だ。自身が経営する店の壁に描いた理由を「ロサンゼルスでは誰か重要な人物がいれば、誰かが必ずその人のために壁画を描く。たとえば、コービー・ブライアンと、有名なミュージシャンも描かれるし、大谷翔平はまだドジャースの選手として1試合もプレーしていないけれど、おそらくドジャースがこれまでに契約したフリーエージェントの中でも最大級であろう。だからLAの街は本当に興奮している。私たちはショウヘイ・オオタニに敬意を表し、彼に感謝の気持ちを伝えたかった」と説明した。
パーク氏は「彼にはワールドシリーズ進出を手助けしてくれることを期待している」と願いを込めた。

海沿いの高級住宅街、ハーモッサ・ビーチにも大谷の壁画があらわれた。地元男性ファンは「この3、4日製作に取り組んでいるね。前は真っ白な壁だった。よくなった。ビーチの壁画は他にもあると思うけど、これはその中でもベストだ」とお気に入りの様子。

チームは3年連続でシーズン100勝を挙げながら、プレーオフ(地区シリーズ)で勝てず、今季はダイヤモンドバックスに3連敗で敗退となった。壁画を見た女性ファンは「アメージング」と喜びつつ「(チームは)プレーオフで窒息するするようなことはできない。100勝しなくてもいい。ジェットコースターのようにアップダウンを繰り返しても、ワールドシリーズで優勝してほしい」と大谷へ期待を込めた。壁画を描くグスタボ・ゼルメノ・ジュニアさんは来季の大谷に「100本塁打」を期待。壁画製作の思いを「ここ数年プレーオフで苦戦を強いられているからね。だから彼が少なくともワールドシリーズに進出させてくれることを期待したい。彼がプレーするのを見るのが待ちきれないよ」と話した。

直近11年で10度のポストシーズン進出を果たしているドジャースだが、ワールドシリーズ制覇は2020年のみ。地元ファンの大谷への期待は高まっている。

※写真はダウンタウンに描かれた大谷選手の壁画