新幹線の工事によって移動した後も、神社は多くの人から親しまれていましたが…
5年前に、信幸さんはある決断をしました。

【白井信幸さん】
「私の代で何とか下ろさないと…。壊さざるを得なかった」

町の高齢化がすすみ、神社の維持が難しいと判断。
2018年に神社の取り壊し工事を行ったのです。

一方で鳥居だけを残したことには、信幸さんのある思いがありました。

【白井信幸さん】
「少しのほんの小さなことだろうけど、おこがましいけど、ちょっと尽くしてきたんだよ、と知ってもらいたい…」

線路沿いにある「謎の鳥居」には、町を守ろうという思いが代々受け継がれていたのです。