「もしもし、俺だけど」―12月にして岩手県内今年初の“オレオレ詐欺”被害。警察が注意を呼びかけ
盛岡市の70代の女性が「オレオレ詐欺」の被害に遭い、数百万円をだまし取られていたことが分かりました。
盛岡東警察署によりますと、女性の自宅の固定電話に6日、男の声で「もしもし、オレだけど」と電話がありました。
女性は男の声が首都圏に住む孫の声に似ていたため会話を続けたところ、男から「出勤の時に乗ったタクシーに携帯電話を忘れた」などと言われました。その後、タクシー会社の社員を名乗る男から電話があり、女性は相手に質問されるがままに、金融機関やキャッシュカードの暗証番号などを伝え、電話口の男に指示された通り、盛岡駅に向かいました。
女性が盛岡駅に着くと携帯電話に連絡があり、近くの駐車場へ誘導されたあと、見知らぬ男から「頼まれていた物を受け取りに来ました」と話しかけられたため、女性は男にキャッシュカードを渡しました。
その後、女性の口座から数回に渡って多額の現金が引き出されたと、金融機関から連絡があったことを受けて、女性が孫に確認をしたところ、詐欺であることが発覚しました。
女性の口座からは合わせて数百万円が引き出されていたということです。
警察は「家族を名乗る相手から電話でお金の話が出た時は、詐欺を疑い、すぐに警察へ相談して欲しい」と呼びかけています。
岩手県内でオレオレ詐欺の被害が発生するのは、今年初めてです。