北朝鮮が弾道ミサイルを発射する中、中国の王毅政治局員兼外相は、北朝鮮の朴明浩外務次官と会談し、関係を強化する考えで一致しました。

中国外務省によりますと、王毅政治局員兼外相は18日、北朝鮮の朴明浩外務次官と北京で会談し、「伝統的友好関係は両国の貴重な財産で、関係は新時代にさらに前進している」と中朝の関係の強さを強調。「来年の国交樹立75年を記念する一連の記念活動を組織し、協力関係の持続的かつ着実な発展を推し進めたい」と述べました。

これに対し、朴外務次官も「国交樹立75年を両国関係を推し進める契機とすることを望んでいる」とした上で、「中国と多角的な連携を強め、共通の利益を守る」と中国との関係を強化する考えを表明しました。

北朝鮮は、けさ、弾道ミサイルを発射しましたが、中国としてはこれについては問題視せず、北朝鮮との関係強化を確認した格好です。

北朝鮮の外務次官の訪中は、2020年1月にコロナ対策で国境を封鎖して以降初めてで、今後、中朝の間で要人の往来が活発化していく可能性があります。