今年1年、日本のプロスポーツ界に大きく貢献し、業績を残した選手及び団体に贈られる日本プロスポーツ賞が21日、東京都内で行われ、3月に世界一を奪還したWBC野球日本代表(侍ジャパン)が2006年以来、2度目の受賞。殊勲賞には大谷翔平(29)が選出された。

功労賞には今季、第一線を退いた卓球の石川佳純(30)と女子ゴルフのイ ボミ(35)が選ばれた。石川は紺のジャケット、イ ボミは白と黒のパンツルックで登壇。表彰されたときにはお互いに目を合わせ笑顔を見せていた。12年間のプロ人生に幕を下ろした石川は「2023年は人生の中では一番の変化があった1年だったと思うので、新しいスタートを始める。大きな1年になりました」と振りかえった。

引退して取り組んでいることは「なかなかまだ取れてないんですけど運転免許、引き続き頑張って、はい、通っています」と話し、「いやまだ半分って感じなんですけど」と笑顔を見せた。

13年間、日本ツアーに参戦し、“スマイルキャンディ”の愛称で人気を集めたイ ボミは「今の気持ちは、感激です。今まではツアー選手の仕事をしたが、これからは恩返しがしたい」と感謝と嬉しさを表した。

さらに「日本に来て13年間、韓国の選手ですが、差別や偏見なしに応援して頂けたことを感謝したい。たくさんのファンに応援してくれたのが嬉しかった」と日本のファンへ何度も感謝の言葉を口にした。

そして、前日は日本陸上連盟のアスリート・オブ・ザ・イヤーを受賞し、この日は殊勲賞を獲得した北口榛花(25、陸上)。連日の受賞式となったが前日は黒のシックなパンツスタイル、この日は紫のワンピースに紺のジャケット姿で登場した。

【日本プロスポーツ大賞受賞者】

■日本プロスポーツ大賞
・WBC野球日本代表チーム(野球)

■殊勲賞
・北口榛花(25、陸上)
・大谷翔平(29、MLB)
・井上尚弥(30、ボクシング)

■特別賞
・阪神タイガース(野球)
・ヴィッセル神戸(サッカー)

■最高新人賞
・小田凱人(17、車いすテニス)

■功労賞
・石川佳純(30、卓球)
・イ ボミ(35、女子ゴルフ)

■敢闘賞
・宮田莉朋(24、モータースポーツ)
・山下美夢有(22、女子ゴルフ)
・宮澤ひなた(24、女子サッカー)

■新人賞
・村上頌樹(25、野球)
・熱海富士朔太郎(21、大相撲)

■スポーツ功労賞
・舘信秀(76、モータースポーツ)
・東福寺保雄(67、モーターサイクルスポーツ)
・綾部美知枝(75、女子サッカー)