今年からラスベガスで始まった「ALL MLB Weekend」のイベントで17日(日本時間)、メジャー版のベストナインにあたる「オールMLBチーム」を発表した。大谷翔平(29)は先発投手部門、指名打者部門でも「ファーストチーム」に選出され、3年連続2部門、史上初の二刀流でファーストチームに名を連ねた。千賀は受賞を逃した。

「オールMLBチーム」は年間を通して活躍した選手を選ぶ“オールスター”で、今年が5回目。ファン投票50%と、メディア関係者や元選手などによる投票50%で決まる。ア・ナ両リーグの区別なくファーストチーム、セカンドチームを選ぶ。最終候補に選ばれた選手の中から、各ポジションの上位が「ファーストチーム」、下位が「セカンドチーム」として選出される。「ファーストチーム」「セカンドチーム」共に、投手は先発5人とリリーフ2人、外野手は3人、DHとその他のポジションは1人ずつ、各16人が選ばれる。先発投手の最終候補は23人、指名打者部門の最終候補は5人だった。

大谷は今季135試合に出場し、497打数151安打、打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁をマーク。日本選手初の本塁打王を獲得。3年連続で規定打席にも達し、自身初となる打率3割の大台に乗せた。2年ぶり2度目となる「ファーストチーム」のDH部門を獲得した。

一方、投手部門、今季は10勝5敗、防御率3.14、167奪三振。規定投球回には到達できなかったが、メジャー史上初となる2年連続「ダブル2ケタ」(10勝&10本塁打)の偉業を成し遂げた。それでも、今季15勝(4敗)、防御率はリーグ1位の2.63でア・リーグのサイヤング賞を獲得したG.コール(33、ヤンキース)、同じく14勝(9敗)でナ・リーグのサイヤング賞を獲得したB.スネル(31、パドレス)、今季20勝(5敗)、281奪三振のS.ストライダー(25、ブレーブス)などが選出され、大谷は2年連続2度目の「ファーストチーム」で史上初の二刀流での「ファーストチーム」となった。

また、12勝(7敗)で防御率はリーグ2位の2.98、日本人投手としては史上4人目の200奪三振を越え、ルーキーで唯一最終選考に残っていた千賀滉大(30、メッツ)は受賞とはいかなかった。

【大谷翔平が今季受賞したタイトル】
・2023WBCのMVP
・ア・リーグ本塁打王
・チーム最優秀選手
・「ベースボール・アメリカ」年間最優秀選手
・ア・リーグ最優秀野手
・シルバースラッガー賞
・ア・リーグMVP
・エドガー・マルティネス賞
・オールMLB 先発投手部門「ファーストチーム」
・ハンク・アーロン賞
・オールMLB DH部門「ファーストチーム」