今年「出家」した伸子さん 兄を亡くした放火殺人事件で人生が大きく変わる

奈良県五條市にある生蓮寺。今年12月4日、ここで伸子さんは「出家」しました。あの凄惨な事件で人生が大きく変わりました。
(伸子さん)「本当に、今から始まるという感じですね。いろんな方のお話をこれからも聞いていきたいなと思っています」
きっかけは、2021年12月、大阪・曽根崎新地の心療内科で起きた放火殺人事件で兄を失ったことでした。

あの日、伸子さんはスマホのニュースで事件を知りました。レストランで注文したランチを待っていたところでしたが、急いでタクシーに乗り込み、現場に向かったといいます。
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(伸子さん)「もうどうしていいかわからない、兄がどこに行ったのかわからない。すごくうろたえていたときの状況は今でも覚えていますね」
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火元となったビルの4階にあった心療内科「西梅田こころとからだのクリニック」の患者やスタッフら26人が犠牲になりました。院長だった伸子さんの兄・西澤弘太郎さんも帰らぬ人となりました。
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(伸子さん)「よくけんかしていたかなということをよく思い出しますね。兄はあまり言い返す方じゃなかったので、私がわーっと怒ったりするのをただ聞いているだけっていう感じ。プロレスかけられたりとかそういうことはありましたけれども」
伸子さんと西澤さんは4歳離れた兄妹。大人になると兄は休む間もなく仕事に打ち込み、会う機会は減りましたが、いつも妹の体調を気遣ってくれたといいます。
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そんな兄の部屋から事件後、見つかったものがあります。伸子さんが送った手紙です。
(伸子さん)「遺品の中から実家にあった分で出てきたものですね。兄が埼玉の大学に行って下宿してるときに私が送ったものだと思います」
クールだった兄、当時、伸子さんに返事をしたためることはありませんでしたが、何通もの手紙が大切にしまわれていました。














