今年からラスベガスで始まった「ALL MLB Weekend」のイベントで17日(日本時間)、最も優れた打者に贈られる「ハンク・アーロン賞」を発表し、大谷翔平(29)が日本人選手として初めて選出された。
ハンク・アーロン賞は本塁打だけではなく、安打数や盗塁など打者としての攻撃力が評価され、その年の最も優れた打者に贈られるもので、アメリカン・リーグ、ナショナル・リーグから各1人、殿堂入り選手からなる選考委員会とファンの投票によって受賞者が決定される。
今季の大谷は44本塁打で日本人選手として初の本塁打王を獲得。さらに規定打席に達し、打率.304と、自身初となる打率3割の大台に乗せた。打者の総合的な攻撃力を示すOPS(出塁率+長打率)は1.066とメジャー全体で1位だった。
過去には、イチロー(当時マリナーズ)が262本のシーズン最多安打記録をマークした2004年と2007年にファイナリストまで残ったが、受賞はならなかった。大谷は3年連続最終選考に残っており今回が初受賞。46本塁打を放った2021年は、48本で本塁打王のV.ゲレーロJr(ブルージェイズ)、2022年は62本で本塁打王に輝いたA.ジャッジ(ヤンキース)が受賞していた。
ナ・リーグはメジャー史上初めて「40本塁打&70盗塁」を達成したロナルド・アクーニャJr.(25、ブレーブス)が受賞した。
【大谷翔平が今季受賞したタイトル】
・2023WBCのMVP
・ア・リーグ本塁打王
・チーム最優秀選手
・「ベースボール・アメリカ」年間最優秀選手
・ア・リーグ最優秀野手
・シルバースラッガー賞
・ア・リーグMVP
・エドガー・マルティネス賞
・オールMLB 先発投手部門「ファーストチーム」
・ハンク・アーロン賞
■大谷翔平(エンゼルス)
135試合 打率.304 44本塁打 95打点 出塁率.412 OPS1.066